• 都市再生

最後の同潤会アパートの建替え

『上野下アパート』は関東大震災の義捐金を基に設立された財団法人同潤会が1929年（昭和4年）に建設したRC造4階建2棟の店舗併用集合住宅。築80年を超え老朽化が顕著となり、永らく建替えが望まれながら、権利設定の不均衡に起因する所有者間の利益相反が合意を阻み、実現に至っていませんでした。ＵＧはこの建替え事業に2010年から参画、団地管理組合理事会とともに山積する課題を丹念に解決し、所有者の方々の合意を得て念願の建替え決議成立に導きました。

再建マンションは街並みに対する圧迫感を軽減するため壁面を2つのマス（塊）に分節して計画。同潤会アパートの面影をエントランスホールや集会室のドアの格子に残しています。

関東大震災から90年を迎えた2013年、最後の同潤会アパートはその使命を終え、2015年「ザ・パークハウス上野」として再生しました。

経緯

三菱地所レジデンス｜プロジェクトリポート『ザ・パークハウス 上野』 http://www.mecsumai.com/brand/report/001/

所在地

東京都台東区

敷地・対象面積

1,147m²

用途

共同住宅、店舗、駐車場

延床面積

8,415m²

構造

鉄筋コンクリート造（制震構造）

階数

地上14階、地下1階

建物高さ

43ｍ

業務内容

建替えコンサルティング 建築設計、工事監理

業務期間

2010.10 – 2016.03

事業主

上野下アパートマンション 建替組合

参加組合員

三菱地所レジデンス株式会社

施工

東亜建設工業株式会社

住戸数

128戸