三宅島阿古漁港船客待合所

三宅島阿古漁港船客待合所

阿古漁港は三宅島の南西部に位置します。

三宅島の噴火により、島の東側の三池港が噴煙により使用不能となったため、新たな客船ターミナルを計画することになりました。計画地は岩礁を掘り込んだ港で、近くには海岸もあり美しい場所にあります。

海に面していることから潮と風に対して、火山からは火山ガスに対して、外壁や屋根をタイルで覆って計画。設備機器や設備ガラリも直接外部に現さない計画などを行い、特別な配慮を行っています。

島のシンボルである「アカコッコ」という渡り鳥をモチーフに自然素材を基調とした建材を用いることで、周辺の雄大な自然との共生を意識しています。

定期船の待合所としての機能のほかに、地域住民が研修や食事会などで利用できる多目的室を併設しています。

所在地
東京都三宅島三宅村
敷地・対象面積
3,045m2
用途
船客待合所
延床面積
1,243m2
構造
壁式ラーメン鉄筋コンクリート造
階数
地上2階、地下1階
建物高さ
10m
業務内容
基本設計、実施設計、工事監理
業務期間
2010.09 – 2013.05
事業主
東京都港湾局
施工
島嶼建設共同体(代表:三宅島建設工業株式会社)